武蔵野徳洲会病院

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診療科・部門案内 section

診療科・部門案内

歯科口腔外科

ご挨拶

当科は2021年8月に開設し、口腔外科領域を中心に診療を行なっております。また、西東京市唯一の歯科口腔外科として、歯科医師会の各先生方をはじめ、隣接する市・区など近隣医療機関との連携を取りながらスタッフ一同、口腔外科領域の疾患の治療に貢献できるよう最大限の努力を払っていくことを理念として、地域医療に貢献して参ります。

地域医療機関の先生方へ

開設以降、西東京市をはじめ、隣接する市・区の医療機関より多くの患者様をご紹介いただいております。
主な対象疾患として、口腔がん、顎変形症、インプラント、口腔顎顔面外傷、口腔粘膜疾患、口腔顎顔面領域の炎症、顎関節疾患、唾液腺疾患、智歯の抜歯等を扱っております。
緊急入院が必要な患者様(顎骨骨折や蜂窩織炎の患者様等)に対しては常時対応できるような体制をとっております。また、当科では可能な限り初診当日での処置(智歯抜歯や生検等)を行うように心がけております。
お困りの患者さんがおられましたら、是非ご紹介ください。

受診する患者様へ

以下のことで、お困りのことがあれば是非ご相談ください。

  • 口腔癌ではないか心配。
  • 口内炎が2週間以上治らない。
  • 口の中が痛い・腫れている・出来物がある。
  • 顎の下や首が腫れている。
  • 顎に歪みがあり、噛み合わせが悪い。
  • 顎変形症と言われたことがある
  • 安全・正確なインプラント治療がしたい。
  • 親知らずの治療がしたい。抜歯したい。
  • 転んで顔を打ってしまった。
  • 口の中が乾く、ヒリヒリする。
  • その他、歯・口・顎のトラブルでで何処の診療科、病院を受診したら良いかわからない。

武蔵野徳洲会病院口腔外科では口腔外科専門医・指導医が中心となり診察しています。特に、口腔癌の治療・顎変形症・インプラント治療・顎顔面外傷(顎の骨折等)を得意としており、全ての患者様に対して正確な診断を行い、安心・安全な口腔外科治療を行なっています。

主な対象疾患

1. 口腔がん

舌癌

下顎歯肉癌

頬粘膜癌

上顎歯肉癌

口蓋癌

口底癌

口腔がんは口腔内のどの部位にも発生する可能性がありますが、最も多いのが舌癌です。口腔がんの初期の症状としては、痛みを認めることは少なく、治りの悪い口内炎やできものとして認められます。進行してくると痛みや出血、開口障害、及び嚥下障害などが出現してきます。2週間以上、口内炎が治らない時は要注意です。

口腔がんの治療は手術療法が中心で、早期の段階で発見され、治療したほうが治癒率が高いため早期発見・早期治療が重要となってきます。

当科での手術までの流れ

■初診時
組織を一部採取し、悪性腫瘍かどうか診断します。処置は局所麻酔下で10分程度です。
 ↓1週間後
■組織検査の結果、悪性腫瘍であれば...
CT、MRI、エコー検査を行い悪性腫瘍の進展状態(腫瘍に広がり、頸部リンパ節転移及び遠隔転移の有無)を確認し、全身状態の確認のため血液検査、心電図、胸部X線写真検査等も行います。

手術は可及的速やかに行う必要があるため1-2週間の間で予定を組んでいきます。

早期の口腔がんであれば手術後の機能障害(発語、咀嚼、嚥下)などはほとんど認めず、整容的にも影響が出ることはほとんどありません。当科では、口腔がん専門医が診断から治療までを行なっていきます。

2. インプラント治療

顎の骨にチタン製の金属を埋め込み、歯を入れていく治療です。義歯の様に着脱式ではなく固定性のため自分の歯と同様に噛むことができます。
当科では骨量が不足しており、骨移植が必要な難症例に対してもインプラント治療を積極的に行なっています。また、CTやシュミレーションソフトを用いて治療計画及び手術を行うことで、安心・安全な治療を心がけています。治療は顎顔面インプラント専門医が担当します。

3. 顎顔面外傷

プレートによる整復固定術

手術前の噛み合わせ

手術後の噛み合わせ

転んで顎をぶつけた等の事故により顎骨骨折が起こることがあります。噛み合わせのずれが認められる場合は金属または吸収性プレートによる整復固定術を早期に行う必要があります。当科では受傷後、5日以内にに手術を行うようにしています。形のあるものが食べられれば5-7日程度で退院可能です。

4. 顎変形症

術前

術後

上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)等の患者さんに対して、手術で顎の位置を変えることにより、顔貌及び噛み合わせを改善する治療です。近隣の矯正歯科と連携をとり治療を行います。

5. 口腔粘膜疾患

白板症(舌)

白板症(歯肉)

紅板症

口腔扁平苔癬

口腔カンジタ症

ヘルペス性歯肉口内炎

帯状疱疹

a) 白板症、紅板症

前癌病変といわれる近い将来癌になる可能性が高い病変で放置しておくと経過とともに癌化のリスクが高まる疾患とされており、発見された段階で早期に治療を行うことが必要です。白い部分が厚いもの、隆起したもの、びらんや潰瘍を伴うものは癌化する可能性が高いので切除します。

b) 口腔扁平苔癬

頬粘膜が好発部位で、白い粘膜の病変がレース状に見られ周囲に赤みを伴うのが特徴です。しばしば、びらんや潰瘍を形成し、接触痛を認めたり、食物がしみたりします。まれに癌化することもあります。治療法はうがい薬や副腎皮質ステロイド軟膏の塗布が行われています。

c) 口腔カンジタ症

主にCandida albicansという真菌が原因の口腔感染症です。カンジダ症は灰白色あるいは乳白色の点状、線状、あるいは斑紋状の白苔が粘膜表面に付着しています。この白苔をガーゼなどでぬぐうと剥離可能ですが、剥離後の粘膜面は発赤やびらんを呈し、疼痛が強くなります。治療は口腔内の清掃や抗真菌薬を含む含嗽が中心となります。

d) ヘルペス性歯肉口内炎

全身的に発熱や倦怠感がみられます。口腔粘膜には多数の口内炎ができ全体に発赤し、特に歯肉の発赤、腫脹、びらんが特徴です。自発痛や接触痛も強く、噛むこと、飲みこむこと、話すことすら困難になることがあります。
治療法は食事摂取が困難な場合は点滴やチューブで栄養を補給する必要があります。抗ウイルス薬による治療を行います。

e) 帯状疱疹

神経の支配する領域に一致して、小水疱が多発します。三叉神経領域の顔面皮膚や口腔粘膜(舌、歯肉、頬粘膜)に好発します。必ず体の右または左側だけに発生し、全身に拡がることはありません。強い痛みを伴い、重症化する場合もありますので注意が必要です。治療は食事摂取が困難な場合は点滴やチューブで栄養を補給する必要があります。抗ウイルス薬による治療を行います。帯状疱疹後には神経痛がのこることがあり、神経ブロック療法が必要になる場合もあります。

6. 口腔顎顔面領域の感染症

a)蜂窩織炎

歯の周囲の炎症が進行すると歯槽骨炎や顎骨炎に進展します。感染の広がりとともに症状も顕著となり、局所の発赤や腫脹、疼痛に加えて、発熱などの全身症状を伴うようになります。
重症例では、感染は顎骨から周囲の口底や顎下部、頸部へと波及します。治療法は適切な抗菌薬の投与が治療の第一歩です。膿瘍が形成された場合は、切開して排膿させることにより症状は急速に改善します。重症例では入院が必要となり、栄養療法とともに抗菌薬も、より確実な点滴注射で投与する必要があります。

壊死骨

皮膚瘻孔

顎骨切除後

b)薬剤関連顎骨壊死

骨吸収抑制薬が骨粗鬆症、乳がん、前立腺がんなどの骨転移予防に対して投与され、がんによる骨痛の軽減、転倒による高齢者骨折の予防など有効性の高い薬剤です。しかし、その副作用として、抜歯や歯周治療などを契機に顎骨壊死が生じることがあります。症状は、痛みを伴う持続的な骨露出、顎が重い感じやしびれ感、歯肉の腫脹や排膿、歯の動揺などですが、痛みを伴わず無症状のこともあります。進行すると痛みや感染が増悪し、病的骨折をおこしたり、皮膚瘻孔を形成します。
治療は抗菌薬投与や外科的に壊死骨の除去を行うことが推奨されています。

c)歯性上顎洞炎

虫歯や歯周炎が原因によって発症する上顎同炎です。症状として、頬の痛みや悪臭を伴う鼻水、鼻閉感などがあります。治療法は、抗菌薬の投与や原因歯の根管治療や抜歯が行われます。

7. 唾液腺疾患

唾石症

主に顎下腺に発症し、顎下部の腫れ食事時の強い痛み(唾疝痛)が特徴的な症状です。治療法は唾石摘出や顎下腺摘出術が行われます。

8. 智歯抜歯

当科では、初診当日にできる限り抜歯を行うように心がけています。また、抜歯に対して恐怖心が強い患者さんやいっぺんに親知らずを抜歯したいとの希望がある患者さんに関しては、全身麻酔下での抜歯をお薦めしています。入院期間は2泊3日程度です。

医師紹介

吉澤 泰昌
  • 部長
  • 吉澤 泰昌(ヨシザワ ヤスマサ)
役職 部長
専門分野 歯科口腔外科
資格・専門医 歯学博士
日本口腔外科学会専門医・指導医
国際顎顔面外科専門医
がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本顎顔面インプラント学会専門医
口腔がん専門医・指導医
出身大学 昭和大学(2002年卒)
経歴 2006年3月 昭和大学大学院歯学研究科(口腔外科学専攻)
昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学講座 員外助手
2007年1月 昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学講座 助教
2008年10月 カナダ トロント大学歯学部口腔外科
Bloorview Kids Rehabilitation Hospital, Post doctoral fellowship (ITI Scholarship)
2010年10月 昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学講座 助教
2014年10月 高知大学歯学部歯科口腔外科講座 助教
2021年4月 医療法人徳洲会 東京西徳洲会病院 歯科口腔外科 部長
  • 山田 成美(ヤマダ ナルミ)
専門分野 歯科口腔外科
資格・専門医 口腔外科認定医
佐野 次夫
  • 歯科口腔外科非常勤医師(東京西徳洲会病院副院長・口腔センター長・歯科口腔外科部長)
  • 佐野 次夫(サノ ツグオ)
役職 歯科口腔外科非常勤医師(東京西徳洲会病院副院長・口腔センター長・歯科口腔外科部長)
専門分野 歯科口腔外科
資格・専門医 医学博士 埼玉医科大学 第412号(1994年)
(公社)日本口腔外科学会専門医(1994年)、指導医(1997年)
インフェクションコントロールドクター(ICD)
MC 0022(2013年)
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
所属学会 日本小児口腔外科学会評議員、理事、編集査読委員
日本口腔顎顔面外傷学会評議員
日本有病者歯科医療学会評議員
日本先進インプラント医療学会評議員、理事
日本口腔診断学会評議員、編集査読委員
日本バイオインテグレーション学会評議員
日本病院歯科口腔外科協議会理事
日本口腔ケア学会評議員
出身大学 岐阜歯科大学歯学部(現朝日大学)(1985年卒)
経歴 1985年 埼玉医科大学口腔外科学講座入局
1995年 埼玉医科大学口腔外科学講座講師
2002年 医療法人徳洲会 白根徳洲会病院 副院長
2006年 医療法人徳洲会 東京西徳洲会病院副院長、口腔外科部長、医療安全管理室長、ICT
現在 徳洲会病院グループ口腔外科統括責任者、防衛医科大学校歯科口腔外科非常勤講師、明海大学歯学部口腔顎顔面外科学第2分野非常勤講師、昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学教室兼任講師
日本歯科大学口腔外科学講座非常勤講師
佐藤 泰則
  • 歯科口腔外科非常勤医師(防衛医科大学校名誉教授)
  • 佐藤 泰則(サトウ ヤスノリ)
役職 歯科口腔外科非常勤医師(防衛医科大学校名誉教授)
専門分野 歯科口腔外科
資格・専門医 日本口腔外科学会専門医・指導医
日本顎顔面インプラント学会指導医
日本外傷歯学会認定医
日本口腔内科学会認定医、指導医
日本有病者歯科医療学会認定医、指導医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
元日本がん治療認定機構暫定教育医(歯科口腔外科)
元日本顎関節学会専門医、指導医
小児口腔外科学会専門医、指導医
出身大学 新潟大学歯学部卒
経歴 埼玉医科大学医学部助手・講師(口腔外科学講座)
防衛医科大学校講師・助教授・教授(歯科口腔外科)
防衛医科大学校病院材料部長
医療法人徳真会先端歯科医療研究所技術顧問 
等履歴
現埼玉県内歯科医院院長
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