武蔵野徳洲会病院 院長
桶川 隆嗣
今年度6月1日で開院10年目を迎えます。当院が地域の方にとって、「かかりつけ病院」として皆様に愛され頼られるよう今後も職員一同努力してまいります。約3年間猛威を振るった新型コロナウイルス感染症が、昨年の5月に「5類感染症」へと移行されました。ポストコロナ時代に向け、大きく流れが変わろうとしています。そんな中でも、当院が医療を提供している患者さんの多くは高齢者であり、重症化や基礎疾患の悪化などのリスクを有しているため、引き続き感染対策を徹底し、患者さんとそのご家族にとって安心かつ安全な医療を提供することが必要であると考えています。
現在11のセンターを運用しております。徳洲会の理念でもある“救急患者を断らない”をモットーに、救急搬送を年間3,000件以上受け入れている「救急医療センター」、24時間循環器疾患に対応できる「循環器病センター」、48時間以内の手術を行う「大腿骨骨折治療センター」、ESWL・ ECHRSなどどのような結石にも対応できる「尿路結石治療24時間センター」、国産ロボットhinotori手術や単孔手術を行う「低侵襲ロボット手術センター」、高性能脳血管撮影装置ARTIS icono D-spinのある「脳血管内治療センター」、患者さんに優しい内視鏡検査・治療を提供する「消化器/内視鏡センター」、様々な健診メニューのある「健康管理センター」、西東京市唯一の「歯科口腔外科センター」、患者さんが安心して治験に参加できる「臨床試験センター」を開設しています。当院ではDXを活用した業務効率化やタスクシフト、多職種協働によるチーム医療など、多岐にわたる取り組みを進め、質の高い医療を提供できるよう体制を整えています。
当院は、子育て支援から人生の終末期支援まで、地域の方のニーズに対応した総合的な生活支援ができるよう、「在宅診療支援室」「国際医療支援室」「武蔵野徳洲会訪問看護ステーション」にて体制を整えています。地域の方に、住み慣れた住居で安心できる生活を送りながら、医療サービスを提供させていただきます。
さらに当院の特徴は「子育て支援推進病院・シニア医師支援推進病院」であり、医師の働き方改革において積極的に取り組んでいます。ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、職員の働き方や人材の多様性を踏まえた柔軟な労働環境を整備することで、働き手に選ばれる職場となることを目指しています。
昨年は、4年ぶりのむさとくフェスティバルが開催され、約3,000人の地域の方々にご来場いただきました。また、病院内でむさとくこども食堂をオープンいたしました。
今後も「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」を理念に、地域医療に少しでも貢献できますよう微力ながらも誠心誠意努めてまいります。