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外傷

転倒の要因は様々

転倒の要因は様々

高齢者の転倒

高齢者の転倒において、その多くは自宅など居住場所で起きており、特に居室や庭での転倒は高い確率で発生しています。また骨折も伴いやすく、寝たきりや要介護の主要な原因の一つにもなっています。

高齢者の転倒

転倒してしまったら

・慌てない・人を呼ぶ
・呼吸や意識の確認
・出血はあるか? 変形はあるか? どこを痛がるか? これらを確認

外傷の応急処置

出血していたら
直接圧迫法…出血している患部を圧迫し、心臓より高くあげる

外傷の応急処置

打撲や捻挫など
RICE療法…Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)

RICE療法…Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)

骨折しやすい部位

肩・手関節
例:受け身をとって手をついたときに肩や手関節(手首)を骨折しやすい
観察のポイント…①腕や指は動くか? ②指輪は外しておく

脊椎(背中から腰骨)
例:尻もちをついた際に脊椎に負担がかかり圧迫骨折を起こす
観察のポイント…①足は動くか?

股関節(早急に医療機関を受診しましょう)
例:転倒後、足のつけ根(鼠径部)を痛がっている場合は大腿骨骨折の可能性があります
観察のポイント…①足のつけ根の痛み ②痛みのある足に外旋位(※)がみられる
※外旋位(がいせんい):仰向けに寝た状態で足が外側に向いてしまっている状態(図参照)

骨折しやすい部位

『こんな時は迷わず「119番」』

・意識がない
・頭部の出血やぶつけた跡がある
・呂律がおかしい

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨の強度が低下して、骨折しやすくなる病気を「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」といいます。 骨粗鬆症により、骨の中がスカスカになってもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをしたなど、ちょっとしたことや少しの衝撃で骨折してしまうことがあります。骨がもろくなる過程において痛みなどの自覚症状はほとんどなく、定期的に骨密度検査を受けるなど、チェックが必要となります。また骨粗鬆症は、閉経後の女性の割合が高くホルモンの変化が関係しているといわれています。生命を脅かす病気ではありませんが、骨粗鬆症を患い、骨折をして介護が必要になってしまう人も少なくありません。

骨粗鬆症による骨折しやすい部位

骨粗鬆症による骨折しやすい部位は、背骨(脊椎)、脚の付け根(大腿骨)、手首、肩です。 中でも背骨の椎体が潰れてしまう「圧迫骨折」が最も多く、身長が縮む、背中や腰が曲がるなどの原因となります。圧迫骨折をしていても腰痛として見過ごしていたりすることもあります。
その他、転倒などの衝撃によって大腿骨や手首、肩が骨折しやすい部位となっています。大腿骨を骨折すると歩行困難となり介護を要する状態になるリスクが高くなりますので、骨粗鬆症の治療を含め、転倒予防も重要になってきます。

骨の新陳代謝について

骨には、骨を壊す「破骨細胞」と骨をつくる「骨芽細胞」があり、この2つの細胞のサイクルによって新陳代謝しています。女性ホルモン(エストロゲン)には、この新陳代謝のバランスを保つ働きがあります。
女性は、閉経するとエストロゲンの分泌量が減少し、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨密度が低下します。
一方、エストロゲンが急激に減少しない男性は、緩やかに骨密度が低下していきます。

骨の新陳代謝について

症状

骨がもろくなる過程において痛みなどの自覚症状はほとんどなく、気づかない間にじわじわと進行する病気です。
主に圧迫骨折を患う場合は下記のような症状がみられます。

・若い頃より、2cm以上背が縮んだ
・最近、姿勢が悪くなったり、腰や背中が曲がったりしてきた
・腰や背中に痛みがある

診断

骨粗鬆症の診断は、問診や骨の状態を確認する骨密度検査など、血液・尿検査など、様々な結果を総合的にみて判断します。

治療

骨粗鬆症の治療は食事療法、運動療法、薬物療法があり、最大の目的は、骨折を予防することにあります。

・食事療法:カルシウムの摂取や栄養バランスの良い食事を心がけます。
・運動療法:骨に適度な刺激を与えることで骨を強くしたり、筋力をつけることで転倒予防にも繋がり ます。
・薬物療法:ライフスタイルにあわせた薬で骨量の低下を防ぎます。

当院の整形外科では

当院整形外科では、骨粗鬆症の治療と予防にも積極的に取り組んでおります。
現在、日本での骨粗鬆症有病者数はおおよそ1280万人とされ、つまり10人に1人が罹患している計算となります。一番多い骨粗鬆症による骨折は、脊椎の圧迫骨折です。圧迫骨折による背骨の変形(後弯)は著しい日常生活の障害を来たす可能性があり、骨折が起こる前の段階での骨粗鬆症の治療や予防が非常に重要となります。
当院整形外科は、骨粗鬆症の治療において『骨強度を高め、骨を強くする薬』テリパラチドを積極的に取り入れて治療に取り組んでいる医療機関のひとつです。

近隣病院におけるテリパラチドを用いた骨粗鬆症の治療実績

当院の整形外科では

変形疾患

膝痛の原因で最も多い変形膝関節症

日本で膝痛に悩まされている方は1,200万人いるといわれており、その痛みの多くは変形性膝関節症という膝関節(関節軟骨)の変形によるものです。変形性膝関節症は、加齢に伴う関節軟骨の老化や体重増加、使い過ぎによる軟骨のすり減りが主な原因といわれています。

主な症状

主な症状は、膝の内側の痛み、腫れ、水がたまるなどがあります。また、日常の動作では、階段の下りが辛かったり、椅子に座るなど静止した状態からの動き出しに痛みを伴ったり、正座が困難だったりといったことが挙げられます。
見た目においても特徴があり、変形性膝関節症の方の多くにO脚がみられます。O脚の方であれば現在膝に痛みがない方でも将来的に痛み、変形性膝関節症を発症する可能性が高いことがわかっています。

膝の状態

膝の状態

診断

変形性膝関節症の診断には、問診や診察の他、触診で膝関節内側の圧痛や腫れ、変形、動きの制限などを診て、合わせてレントゲンなどの画像検査を用いて膝関節の状態を確認します。
リウマチなど他の疾患との合併症を確認するため血液検査をすることもあります。

治療

治療

運動療法・減量・生活環境整備
ご自身で取り組めることとして、減量や大腿四頭筋の筋力アップがあります。特に肥満の方であれば減量によって膝への負担を減らし、痛みを軽減することが期待できます。また、図のような膝の曲げ伸ばし運動を継続的に行なうことで膝まわりの筋力(大腿四頭筋)を強化し痛みを軽減することも可能です。
日常生活においては、正座を避けたり、杖を利用するなど膝への負担をかけない生活動作・習慣を心掛けることも大切です。
これらは膝痛予防としても活用することができます。

内服薬
症状や膝関節の変形進行度に合わせてお薬を処方します。代表的なものとして、消炎鎮痛薬、湿布薬などがあります。

ヒアルロン酸注射
注射で直接、ヒアルロン酸を膝関節に注入することで膝関節の動きを滑らかにし、痛みを軽減させます。注射は1回で終わりではなく、期間をあけて数回行ない効果を確認します。

手術
上記で述べているような治療を試しても膝痛が改善しない場合や歩行困難など著しい日常生活への支障があり、かつ患者様ご本人が希望される場合は最終手段として手術を検討します。
変形性膝関節症の手術療法として多く行なわれている人工膝関節置換術は、当院でも積極的に取り入れて実施しています。

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