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循環器内科

診療内容

「循環器内科」とは血液の循環に関係する臓器(心臓、大動脈、末梢動脈、静脈、肺動脈)に生じる病気(循環器疾患)を診断、治療する内科のことをいいます。狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、心不全、不整脈といった心臓病のほか、大動脈瘤、大動脈解離といった大血管疾患、さらに末梢動脈の病気、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)や深部静脈血栓症といった静脈系の病気の診断、治療を行っています。
これらの病気は「待ったなし」の緊急の対処が必要なものが多いのが特徴です。急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性心不全、重症不整脈、急性大動脈解離、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などは、発症後数時時間以内の適切な初期治療ができるか否かで生死が分かれることがあります。「夜中だからできない」、「休日だからできない」では許されないのが循環器疾患の治療です。

私たちは、病院の理念
「生命を安心して預けられる病院」
「健康と生活を守る病院」
を実行するため、24時間365日、最善、最良、丁寧な医療を提供するよう心がけております。

主な対象疾患

次のような症状を扱っております。
「胸が痛い、苦しい」
「動悸がする、脈が乱れる」
「息苦しい」
「突然意識を失った」
「歩くと足が痛くなる」
「心電図がおかしいといわれた」
「健康診断で心臓の雑音を指摘された」
「心肥大といわれた」

狭心症、心筋梗塞(冠動脈疾患)
心臓は筋肉でできており、1日10万回、一生涯で20億回止まることなく収縮、拡張を繰り返しています。心臓の筋肉は「冠動脈」と呼ばれる動脈によって取り囲まれ、血液を介して栄養と酸素を供給されています。
その「冠動脈」が何らかの理由で狭くなり、心筋への血流が乏しくなると胸痛が出現します。これを「狭心症」と呼びます。また冠動脈が何らかの理由で完全につまり、血液が流れなくなると心筋は壊死します。この状態を「心筋梗塞」といいます。
狭心症も心筋梗塞も、その治療の根本は、冠動脈の狭窄、閉塞を取り除き、血流を改善することです。近年では、多くの場合、循環器内科で「カテーテル」や「バルーン」、「ステント」を用いて冠動脈の狭窄、閉塞を解除する治療が行われます。
命にかかわる「待ったなし」の疾患でもあり、私たちが最も力を入れている治療です。
心臓弁膜症
心臓の仕事は全身に滞りなく血液を循環させることです。全身から戻ってきた静脈血を肺に送る、また、肺から来た動脈血を全身に送るために心臓は拡張、収縮を繰り返しています。心臓の中には血液の逆流を防ぐための扉(弁)が4つあります。この弁が不具合を起こすことを「心臓弁膜症」といいます。
心臓弁膜症はその程度により軽症から重症までおおむね4段階に分かれます。軽症から中等症までは内服によってコントロールします。重症になると多くの場合手術が必要になります。
心臓弁膜症に対する循環器内科の仕事は、病状の進行を最小限に食い止めるための生活指導、内服治療が中心になります。また、不幸にして病状が進行し、手術が必要となれば、適切な時期に心臓血管外科にご紹介するのも循環器内科の大切な仕事です。
不整脈
健康な心臓は、普段から規則正しく脈を刻んでいます。さらに心身の活動度に合わせて脈が速くなったり遅くなったりします。
この心身の活動度に見合わずに脈が速くなったり遅くなったりすることや、規則正しく打たなくなることを「不整脈」といいます。理由もないのに急にドキドキしたり、脈が一瞬抜けたように自覚するときは不整脈の可能性があります。また、瞬間的に意識を失いかけるのも、不整脈を疑わせる症状です。
不整脈は、その多くは治療の必要がないものと考えられています。しかし一部の不整脈は、生活の質を著しく低下させたり、命にかかわる重大な結果をもたらすことがあります。そういった重篤な不整脈に対しては、抗不整脈薬の内服治療が必要になります。また一部の不整脈に対してはカテーテルアブレーション(カテーテルを用いて不整脈の源を焼き切る治療)やペースメーカーの植え込みが効果的な場合があります。
不整脈に対する循環器内科の仕事は、多くの不整脈のなかから、治療が必要な不整脈を的確に見つけ出し、最適な治療法(内服、カテーテルアブレーション、ペースメーカーなど)を選択し、提供することです。
心不全
「心不全」は疾患の名前ではありません。上記で説明している冠動脈疾患や心臓弁膜症、不整脈、心筋疾患(心臓の筋肉の質が低下することで、心臓が適切に働かなくなる疾患群)などの結果、心臓にもたらされる状態の総称です。原因となる疾患を早期に、適切に治療することで、心不全を少しでも軽減することが、私たち循環器疾患の治療にかかわる者の使命と考えます。
心不全の治療は多くの場合、生活指導、内服治療が中心となります。重症な場合は病態に応じて手術やデバイス治療(補助人工心臓の装着や心拍再同期法)が必要となります。私たち循環器内科は、食事指導や運動療法(心臓リハビリテーション)、呼吸補助療法を併用した服薬治療を提供します。
また、不幸にして病状が進行し、手術やデバイス治療が必要となれば、適切な時期に心臓血管外科や、しかるべき施設にご紹介するのも循環器内科の大切な仕事です。
大動脈疾患
心臓を出た血液は大動脈という身体の中心を通る太い血管によって全身に送られます。
この大動脈が高血圧、動脈硬化などによって「こぶ状」に拡張する疾患を、「大動脈瘤」といいます。
「こぶ」が大きくなればなるほど血管壁はもろく、破れやすくなります。循環器内科の仕事は、大動脈瘤を早期に発見し、こぶが拡大しないよう血圧のコントロールを行うことと、動脈硬化の進行を防ぐ生活習慣を獲得していただくことです。
また、突然、大動脈瘤の血管壁が裂ける(解離する)、「急性大動脈解離」という疾患があります。この疾患に対する急性期の治療で最も大切なことは、入院して厳格な血圧コントロールを行ない、解離の進行を食い止めることです。残念ながら、解離の進行が収まらない時や、心臓、脳など重要な臓器に供血する動脈に解離が及んだ時などは手術が必要となります。
手術の必要性を的確に判断し、しかるべき心臓血管外科に依頼するのも循環器内科の大切な仕事です。
末梢動脈疾患
歩くとだんだんとふくらはぎが張ってくる、足が重苦しくなる、冷感やしびれが強くなる、などの症状が現れるときは、足に血液を送る動脈が狭くなっていたり、詰まっていることがあります。
このような手足の動脈の狭窄、閉塞で血流に滞りが出現する疾患を「末梢動脈疾患」といいます。これら末梢動脈疾患に対しては、従来、血液の流れを改善する薬剤を服用していただく治療しかありませんでした。
しかし近年、これら末梢動脈疾患に対しても、冠動脈疾患と同様に、「カテーテル」や「バルーン」、「ステント」を用いて動脈の狭窄、閉塞を解除する治療が行われることが増えてきました。こういった治療の多くは、循環器内科で行うことができるようになってきております。
冠動脈疾患に対するカテーテル治療同様、私たちが最も力を入れている治療です。
肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
全身をめぐる血液は心臓の力だけで流れている、と一般に思われがちですが、実は全身の筋肉の動きも関係しています。
動脈によって運ばれ、身体の隅々に行きわたった血液は、静脈を通じて心臓に戻ってきます。手足を動かすことによって生じる筋肉の動きがポンプのように働いて、静脈血はより心臓に戻りやすくなります。
ところが長時間同じ姿勢を強いられたり、麻痺などがあって四肢の動きが悪かったりすると、静脈血の流れは滞りやすくなります。
また、肥満や妊娠などで腹部の太い静脈が圧迫されても静脈血の流れは悪くなります。血液は流れが悪くなると固まりやすくなります。静脈内で血液が固まり、血栓ができると徐々に大きくなります。大きくなった血栓が血流にのって流れ、心臓を超えて肺の血管に達し、血管を詰まらせることがあります。肺の血管が詰まると、血液中に酸素が取り込めなくなりますから、ひどいときには窒息と同じ状態になります。
これを「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」といいます。窒息と同じですから「待ったなし」の疾患です。循環器内科医は、血栓溶解剤を用いて肺に詰まった血栓を溶かしたり、「カテーテル」を用いて吸い出したり、細かく砕いたりして、肺血流を改善します。
このような急性期の治療をおこない、無事に退院なさった方は、再び血栓ができないようにしなければなりません。血栓ができにくくするために抗凝固剤を服用していただきますが、その適切な量を調節するのも循環器内科医の仕事です。

その他

武蔵野徳洲会病院循環器内科は、病院の理念
「生命を安心して預けられる病院」
「健康と生活を守る病院」
を実行するため、24時間365日、最善、最良、丁寧な医療を提供するよう心がけております。

当科では、急性心不全や、急性心筋梗塞、狭心症といった急を要する病態、治療に専門的知識や設備を要する疾患につきましては、救急搬送も含め、積極的に受け入れております。そして、手術・治療等のあとで病状が安定した患者さんには、地域病医院への紹介を積極的にお勧めいたしております。

病院の施設、専門的機器、スタッフの技術は、地域の公共財(社会的共通資本)であると考えております。地域のみなさまに広くご利用いただきたいという観点から、病状の安定した患者さんにつきましては、積極的に地域病医院にご紹介させていただくとの基本方針に、なにとぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。

当院から地域病医院にご紹介いたしました後にも、必要に応じCT、MRI、核医学的検査等専門機器を用いて、定期的に状態を評価させていただくことで、現状と治療方針に齟齬の生じないように努めます。

社会の高齢化に伴い、急性期治療が終了しても、必ずしも生活レベルが十分に改善しないケースが増加してまいりました。また心血管病の2次予防として、運動療法がいかに大切であるかも明らかになってまいりました。武蔵野徳洲会病院循環器内科では、地域病医院にご紹介いたしました後も、必要と判断される患者さんにつきましては、外来で回復期の心臓、大血管リハビリテーションを継続してまいります。具体的には心肺運動負荷試験(CPX)を用いた心肺機能評価(日常生活を過ごすうえで、どの程度身体を動かしてよいかを客観的に判断すること)と、当院リハビリテーション科スタッフによる外来(通院)運動療法を継続いたします。

近隣の先生方との連携を保ちつつ、地域に密着した地域完結型の医療を目指しております。地域循環器診療の一翼を担えるよう全力を尽くします。よろしくお願いいたします。

医師紹介

部長 廣野 喜之(ひろの よしゆき)

経歴
東京医科歯科大学 平成8年卒業
専門分野
循環器内科
略歴(職歴)
青梅市立総合病院
東京医科歯科大学第一内科
東京都立墨東病院循環器科・救急診療科
東京都立墨東病院循環器科医長
千葉西総合病院循環器科部長
所属学会等
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医

淺見 貞晴(あさみ さだはる)

経歴
秋田大学 平成18年卒業
専門分野
循環器内科
略歴(職歴)
東京都立墨東病院
千葉西総合病院循環器内科
所属学会等
日本循環器学会専門医
日本内科学会 認定内科医
日本内科学会 総合内科専門医
日本心血管インターベンション治療学会 認定医・専門医
植え込み型除細動器研修証
ペーシングによる心不全治療資格
日本医学シミュレーション学会 認定CVCインストラクター
日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会 CVC研修会受講済

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